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花も、蜘蛛も、リスも─101回目の朝に感じた品川からのメッセージ

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花も、蜘蛛も、リスも─101回目の朝に感じた品川からのメッセージ

花も、蜘蛛も、リスも─101回目の朝に感じた品川からのメッセージ

2026/07/13

甘い香り

今日は101回目となる早朝のごみ拾いでした。
いつものBコース。
運河沿いから港南緑水公園へ向かう、おなじみの道です。 100回という節目を越えた翌日だからでしょうか。
今日は、不思議な出来事が次々と起こりました。

最初に驚いたのは、一面に咲いていた白い花の前を通った時です。
今まで何十回も歩いてきた場所なのに、今日は突然、とても甘く優しい香りが漂ってき ました。
思わず立ち止まり、写真を撮りました。
後で調べると、この花は「アベリア」という花だそうです。 こんなにも良い香りがすることを、私は初めて知りました。

同じ道を何十回も歩いてきたのに、なぜ今日は気付いたのでしょう。
もしかすると、花が「今までありがとう」と話しかけてくれているような気がして、と ても嬉しくなりました。

蜘蛛の巣

その直後のことです。
今度は蜘蛛の巣が顔にかかりました。
これまで何度も歩いてきた道なのに、こんなことは一度もありませんでした。

もちろん偶然なのでしょう。
でも、私は思わず笑ってしまいました。
「まだ品川を離れないで。」 「もう少しここにいて。」
そんなふうに引き止められているような気がしたのです。

人間というものは面白いもので、偶然の出来事にも、自分なりの意味を見つけたくなる ものです。

そして最後は、港南緑水公園。
いつものようにトレーニングをしていると、30~40メートルほど先を、大きなリスが軽 やかに横切っていきました。 都会の真ん中で見るリスは、やはり特別です。
私は思わず見とれてしまいました。
残念ながら写真には取れませんでしたが。

花の香り。
蜘蛛の巣。
そしてリスとの出会い。
もちろん、すべて偶然だったのかもしれません。
でも私は、「偶然」と片付けてしまうよりも、「品川が最後にたくさんの思い出をプレ ゼントしてくれた」と受け止めたいと思っています。

今月末には、30年間暮らした品川を離れる予定です。
だからこそ、今まで気付かなかった香りに気付き、今まで出会わなかった出来事に出会 い、今まで以上に自然を近く感じられるのかもしれません。

不思議なことに、人は「別れ」が近づくと、当たり前だった景色が急に特別なものに見 えてきます。
今日の101回目の朝は、まさにそんな時間でした。
残りわずかな品川での日々。
これからも一歩一歩感謝しながら歩き、この街との時間を大切に過ごしていきたいと思 います。

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