母に会いに行ったら、「大丈夫」と言ってもらえた
2026/08/27
松光寺
昨日、5日ぶりに母のお墓参りに行ってきました。
母が眠っているのは、高輪にある松光寺です。
以前、母のお墓参りに行った時に、
「これからは、1週間に1度は来ますからね」
と、母に伝えていました。
ですから昨日は、
「お袋さん、ちゃんと約束通り来ましたよ」
と、母に報告してきました。
やはり、お墓の前に立つと不思議なものですね。
何を話すというわけでもないのですが、そこに母がいるような気がして、自然と心が落ち着きます。
そして、昨日、改めて思ったことがあります。
母のお墓があるお寺の名前は、「松光寺」
です。
「松」が「光る」お寺。
そう考えてみると、
なんていい名前のお寺を選んだんだろう。
と、今さらながら思いました。
松は、昔から長寿や不変の象徴とも言われます。
そして「光」。
なんだか、母が今も静かに私たちを照らしてくれているような、そんな気持ちになりました。
「お袋さん、ここで良かったね」
そんなことを心の中で話しかけてきました。
東禅寺
お墓参りを終えて、
「せっかくだから、今日はいつもと違う道を歩いて帰ってみよう」
と思いました。
今まで通ったことのない道を、少し遠回りして歩いていると―
偶然、一つのお寺に出会いました。
それが、 東禅寺でした。
高輪には本当にたくさんのお寺があります。
普段、何気なく歩いていると気づかないのですが、少し道を変えてみるだけで、歴史のあるお寺が次々と現れてきます。
そして、東禅寺の前で私の目に飛び込んできたのが、この言葉でした。
「大丈夫」
何とも見事な筆さばきです。
力強いのに、どこか優しい。
その「大丈夫」という二文字を見た瞬間、
なんだか、「ああ、大丈夫なんだな」と、ふっと肩の力が抜けました。
最近はいろいろなことがあります。
15年間過ごした神田の事務所を引き払い、守谷へ引っ越しをしました。
新しい事務所「クレストN」で、新しいスタートも切りました。
これから京空株式会社をどうしていくのか。
どこまで成長させられるのか。
そして、以前からお話ししているように、いつの日か日立さんとも一緒に仕事をさせていただきたい。
いろいろなことを考えながら、新しい人生のステージを歩いています。
そんな私に、
母のお墓参りをした帰り道で、
「大丈夫」
と書かれた言葉に出会う。
偶然と言えば、それまでです。
でも私は、こういう偶然を大切にしたいと思っています。
もしかしたら、
「そんなに心配しなくても大丈夫よ」
と、母が言ってくれているのかもしれません。
そう考えると、何だか嬉しくなります。
そして、もう一つ気づいたことがあります。
私はこれまで、高輪という街を知っているつもりでした。
長い間、品川に住んでいましたから。
でも、まだまだ知らない場所がたくさんあります。
特に高輪には、歴史のあるお寺が本当にたくさん存在しています。
一つひとつのお寺に歴史があり、そこには長い年月を生きてきた人々の想いや物語があります。
せっかく品川にいる時間も、残りわずかになりました。
だからこそ、引っ越してしまう前に、もっと高輪を歩いてみよう。
そう思いました。
いつもの道ではなく、知らない道を歩いてみる。
すると、今まで知らなかった景色に出会う。
そして、思いがけない場所で、思いがけない言葉に出会う。
昨日の私にとって、それが東禅寺の 「大丈夫」 でした。
人生も、もしかすると同じなのかもしれません。
決められた道だけを歩いていると、見えるものも限られてしまう。
少しだけ遠回りをしてみる。
少しだけ違う道を選んでみる。
すると、思いがけない出会いや、人生を支えてくれる言葉に出会える。
そんなことを感じた一日でした。
そして、母にも改めて約束しました。
「これからも、ちゃんと頑張るからね」 と。
母が眠る松光寺。
その帰り道で出会った東禅寺。
そして、そこに書かれていた、 「大丈夫」という言葉。
何だか昨日は、母に会いに行ったら、帰りに母から
「大丈夫よ。あなたはあなたらしく、しっかりやりなさい」 と、背中を押してもらったような気がします。
ありがとう、お袋さん。
また来週、会いに行きます。
そして、品川にいる間に、もう少し高輪の街を歩いてみたいと思います。
まだ私の知らない「歴史」と「出会い」が、きっとたくさん残っているはずです。
今日も一日、前を向いて。
大丈夫。
そう自分にも言い聞かせながら、また一歩、歩いていきたいと思います。

